今、日本の安全保障は・・・
本年の第一回会合として小野寺防衛大臣とのオフレコ対談を1月21日午後、国際文化会館で一時間行いました。アジア情勢が緊張度を増していることおよび日本の新たな防衛政策の方向が国家安全保障戦略などを通じて発表されていることに鑑み、百二十名を超える聴衆が参加し満室状態でした。
冒頭、藤崎会長より、大方の関心事項と思われる次の5点を順次提起しました。
(イ)急速な増強を進めている中国の軍事力に対して、尖閣でイザコザがあったときなど空の防衛を含め我が国の防衛力は十分か。
(ロ)総理の靖国参拝に関して日米間でも軋みが生じているとの報道がある。大臣はただちにヘーゲル国防長官と電話会談したが理解は得られたのか。
(ハ)張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑されるなどにより北朝鮮情勢は不安定性を増していると大臣は述べられているが難民対策を含め対応は大丈夫か。
(ニ)大臣の進めている統合機動防衛力のもとで装備などはどのように変わるのか。今後海空重視で陸の比重を減らしていく考えはないか。
(ホ)名護市長選で反対派が勝利したが市長に法的権限はないので辺野古移転は着々と進める考えか。
次に、会員10名が次々挙手し、予備自衛官、装備調達システム、グアム基地関連予算、中国の反日デモ、西側メディアで日本の右傾化につき焦点があたっていることなどにつき質問しました。防衛大臣は、冒頭の5問についても追加の10問に対しても率直、明快に回答し、後刻参加者の多くから良い意見交換ができたとの評価が寄せられました。
今回の会合では、大井日米会話学院院長のご好意により、はじめて同時通訳(鶴田通訳および研修生)を入れることができました。今後とも可能な限り同時通訳をいれることにより米国人会員の増加をはかっていきたいと思います。なお学生インターン3名が、受付や案内を支援しました。
会員のみなさまにおかれてはこんな人の話を聞きたい、あるいは進め方につきご意見があれば、できるだけ反映させたいと思いますので、事務局(info@ajstokyo.org, fax 3588-6355)にご連絡ください。
インターン(記)