日米協会からのお知らせ

冨田浩司新駐米大使よりメッセージ

冨田浩司新駐米大使より日米協会の会員の皆様に向けて特別にメッセージを頂戴いたしましたのでお送りいたします。

 


 

就任の御挨拶

 

この度、駐米日本国大使に就任しました、冨田浩司です。バイデン新政権が発足するタイミングで再び米国で勤務することができ、光栄に思うと同時に、緊張と重責で身が引き締まる思いです。

 

昨年、日米関係は、戦後75周年、日米安保60周年の節目を迎えました。戦後の長い間、この地域に平和と繁栄をもたらしたのは揺るぎない日米同盟であり、その礎には、日米両国の先人達が脈々と築き上げてきた、草の根レベルの交流がありました。日米協会もその一つです。

 

日米協会は、1917年4月の創設以来100余年、様々な活動を通じて、日米関係の発展に大いに貢献されました。2017年には、その功績を称える盛大な記念式典が、上皇上皇后両陛下の御臨席の下で開催されたことも御記憶に新しいのではないでしょうか。皆様の長きにわたる弛みない努力と情熱に敬意を表します。

 

昨年11月には、安倍前総理大臣が日米協会名誉会長に就任されました。安倍政権下で日米同盟はかつてなく強固なものとなり、日米両国の関係が国際社会で果たす役割は、ますます高まっています。北朝鮮の核・ミサイル開発、東シナ海や南シナ海における緊張等、我が国周辺の安全保障環境が一層厳しさと不確実性を増す今、外交・安全保障の基軸となる日米同盟を強化・発展させることは極めて重要です。私は駐米大使として、菅総理大臣とバイデン大統領の新たなリーダーシップの下、日米両国の更なる関係強化に全身全霊を注ぐ考えです。

 

今日、新型コロナウイルスの感染拡大により、国際社会全体が試練の時を迎えています。あらゆる活動が制限され、外交活動も制約を受けている状況です。このような状況下でも、日米両国民の民間交流を絶やさず継続させていくことは、双方の国益にかなうことだと信じております。日米協会並びに全国・全米の姉妹協会、ジャパン・ソサエティーが様々な工夫を凝らしながら、両国の絆が途切れないよう取組んでいらっしゃることに勇気づけられるとともに、皆様の志と熱意に応えるよう誠心誠意努力してまいります。

 

米国の皆様、7年半ぶりにワシントンに赴任し、皆様と再会できるのを心待ちにしております。米国においても新型コロナウイルスの感染拡大が非常に厳しい状況ですが、できる限り米国各地を訪れ、日本の考え方、日本の良さ、日米関係の重要性を発信し、日米関係の強化の一助となるよう、粉骨砕身の覚悟で臨みたいと思います。皆様の御支援、御協力をお願いいたします。

 

最後に、皆様の一層の御活躍と御健康を心から祈念します。

 

冨田浩司