日米協会からのお知らせ

第3回 日米協会 金子堅太郎賞 受賞者決定

2019年9月5日13:00
一般社団法人日米協会

 

草の根で長年にわたり日米関係に貢献した人に贈られる日米協会第三回金子堅太郎賞の受賞者が決まった。日本からはカントリー・ミュージックのチャーリー永谷さん(83歳)、米国からはオハイオ州の教員ヘレン・リンズバーグさん(70歳)が受賞する。また特別賞が裏千家の千玄室大宗匠(96歳)に授与される。

 

 

金子堅太郎賞について
金子堅太郎は日米協会の初代会長。セオドア・ルーズベルト大統領と親交があり日露戦争後のポーツマス講和会議への道筋をつけたことで有名。同氏の名を冠した賞は2017年の日米協会創立100周年を記念して設定された。日米各地の日米協会(日28、米39)などからの推薦を受け、草の根レベルで長く日米交流に貢献した個人に与えられる。副賞として日本人受賞者には米国への招待、米国人受賞者には日本への招待が行われる。
また日米関係に貢献した著名人には副賞なしの特別賞が贈られる。
選考委員会は、斉藤邦彦元駐米大使(委員長)、茂木友三郎キッコーマン名誉会長、大橋洋治全日空ホールディングス相談役、ラフルール在日米国商工会議所会長、国谷裕子キャスター、久保文明東大教授、藤崎一郎日米協会会長の7名で構成される。
授賞式は11月22日(金)に全受賞者が出席して東京の国際文化会館で行われる。
なお次回の賞選定は2021年に行われる予定。

チャーリー永谷さん (熊本日米協会推薦)
熊本県出身、83歳。
1956年2月、20歳の誕生日に初めてカントリー・ミュージックに触れて、ただちに惹かれ、カントリー歌手になることを決心した。61年には自分のバンド「チャーリー&キャノンボール」を結成し、国内外の米軍キャンプ巡りを始めた。その後76年には郷里の熊本市にカントリー・ミュージックの店「グッドタイム・チャーリー」を開き、現在も同店で歌っている。かつて知り合った米軍人たちとは今も交流を続けるなど音楽を通じる友人は多い。また国内で最大のカントリー・ミュージックのフェスティバル「カントリー・ゴールド」を30年以上にわたり熊本で開き日米の多くのミュージシャンとファンを集めてきた。 94年の歴史を持つGrand Ole Opry(テネシー州ナッシュヴィル)に29回出演するなどカントリー・ミュージックを通じて日本とアメリカの心をつなぐ役割をしてきたことは米国政府から評価され、1999年にクリントン大統領夫妻主催のホワイトハウスの小渕総理夫妻歓迎晩餐会にゲストとして招かれ、ハガティ前大使からも米国名誉文化大使に任命されている。
米国でもひろく活動を続けており33州で名誉州民となっているほか、マイク・マンスフィールド賞を受けた。また熊本県民栄誉賞、熊本日日新聞社より熊日賞も受賞している。

ヘレン・リンズバーグさん (グレイター・シンシナティ日米協会推薦)
オハイオ州シンシナティ市 70歳 シンシナティ・アジア文化協会理事長。
リンズバーグさんは芸術及び写真を専攻後、地元中学、高校で長年にわたり日本の美術史や写真を教えると共に、自ら撮影した写真を織り交ぜながら日本の芸術、文化、歴史についての執筆活動を行ってきた。現在では大学の講師や美術館ガイドもつとめ、米国人にも馴染みやすい形で日本の芸術と文化を丁寧に説明する手法が高く評価されている。夫君も写真家であるが、ご夫妻の活動は常に日本に係わる事項や日米文化交流の促進に係わるものであり続けてきた。 これら仕事の傍ら1989年来 日本からの18人の学生や2名の教員のためのホームステイ先となってきた。その期間はまちまちで6ヶ月から5年にわたる。ホームステイ滞在者からはアメリカのパパ、ママと呼ばれるほどその関係は親密で、今でも「21人の孫」を含めた交流が続いている。この間、日本には定期的に訪問すると共に、日本の文物(着物,掛軸,書籍,浮世絵,玩具等)の収集を続けている。これに加え2000年以降和太鼓を習い、現在でもシンシナティ・デイトン太鼓で会の運営と演奏のリーダーも務め、日本との交流深化をリードする活動を休みなく続けている。

特別賞
千玄室大宗匠 (京都日米協会推薦)
1923年生まれ。96歳。
64年に裏千家第15代家元になり2002年家元を第16代へ継承、大宗匠となる。43年同志社大学生のとき海軍に召集され神風特攻隊に編入される。大柄だったため特攻機でも大型の偵察機乗員として海軍中尉で復員。復員後、日本を理解するため占領軍兵士が父の第14代裏千家家元にお茶の勉強をしにきているのを見て、お茶が国際交流に資することを知る。
51年に渡米、サンフランシスコ講和条約調印式を傍聴、NYコロンビア大学でお点前をした。
大宗匠は岡倉点心の「茶の本」でお茶をTea Ceremonyと紹介したことから茶が形式にこだわる儀式的なものとの誤解を与えてしまったが、じつは茶は世間の上下関係と隔絶した空間で、人がお互いを敬い、自然をあじわう精神的なものであるとの啓蒙活動を行ってきた。これが米国人に理解され、米国各地に広くお茶が広められることにつながった。裏千家の淡交会はアメリカ各地に37ある。各地の大学にも茶室を寄贈し、実技を学科にとりいれているところもある。
現在でも年数回以上渡米しており、故ブッシュ大統領夫妻、ロックフェラー家、ビル・ゲイツ夫妻、ケネディ元駐日大使一家など友人も多い。
なお大宗匠は2000年にNYの国連総会で行われた「国連ミレニアム・サミット」の際に国連総会で茶道を紹介し、02年に日本国際連合協会の会長に就任した。05年以降外務省から初の日本・国連親善大使に任命され、世界62カ国を何百回も訪問し、「茶道外交」を続けている。

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