保存資料

日米協会保存資料について

日米協会には一世紀にわたる協会の歴史を語るにふさわしい、他に類をみない多種多様な日米民間交流に関する資料が保存されています。1917年に丸の内の三菱レンガ館の事務所で産声をあげてから、関東大震災、東京大空襲での被災をも免れ現在にいたるまで保存されてきた貴重な資料です。その内容は、日米両国の要人たちが協会で演説した数百回もの英語の講演集、セピア色に変色した写真が貼られた数十冊のアルバム、戦前戦後にわたって協会の役員たちが交わした書簡の数々、録音された講演者たちの肉声の収められたテープなどです。

これら資料の劣化を防ぐために、2000年に行われた資料のデジタル化プロジェクトでは235件の演説、181件の重要書簡、121件の関連資料がデジタル化され、音声テープも一部CDに再生されました。

さらに、資料の利用価値を高めるため日米関係の研究者たちに依頼し、創立から冷戦の終結まで日米協会で行われた演説内容を学問的に分析し評価を加え日米協会が日米民間交流の歴史のなかで果たしてきた意義、役割について執筆して頂きました。2012年の春、その研究成果は、「もう一つの日米交流史―日米協会資料で読む20世紀」(中央公論社)という本になって出版されました。

今般、日米協会は創立100周年を記念して協会保存のアルバムの中から約400枚の写真を厳選し、「日米協会保存写真にみる協会の歴史 1917-2017」写真集を広く一般に紹介します。

尚、この写真集に掲載されている画像は著作権で保護されている場合がありますので、二次使用については使用者の責任で個々に許可をお取りください。(2018年盛夏)

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