会長あいさつ

マンスフィールド大使の有名な言葉“Japan-US relationship is the most important bilateral relationship bar none(日米関係は世界で一番大事な関係だ)”があります。最初、聞いた時はちょっと大げさだなと内心思いました。駐日米国大使なので立場上そう言われたのだろうと思ったものです。
しかし、いま本当にそうかもしれないと思いはじめています。中東の混乱、欧州の不安定さ、中ロによる力の誇示などが起こっています。日米というまったく違った歴史の二つの国がこれほど安定的な友好関係を築いてきたのは世界への大きな貢献です。
日米経済関係は多くの摩擦を経験してきたし、政治的にもつれた時期もありました。その間、両国関係を支えてきたのは国民レベルの友情です。双方の文化、国民性についての相互理解を高める努力をたゆまず積み重ねてきたことが大きな役割を果たしてきました。
日米協会は、日米民間交流のほぼ唯一のチャネルだった時期もあります。今は多くの団体がありますが、その中で協会の特徴は三つです。
一つ目は、歴史です。1917年に設立され、金子堅太郎伯が初代会長に就任しました。戦後は、吉田茂、岸信介、福田赳夫など歴代の総理経験者なども会長として協会を引っ張ってきました。
二つ目は横のつながりです。全米に37、全国に30の姉妹協会があり、二年に一度合同の集まりがあります。こういう幅広いネットワークは他に例がありません。
三つ目はその現在の活動です。時宜に応じた著名ゲストをよんで講演会でなく質疑応答を行う月例会、駐日米国大使公邸での新年会、在日米軍基地見学など盛りだくさんです。常に改善し、マンネリに堕さないよう努力しています。月例会に来て見てください。面白いですよ。これらの特徴もあり、メンバーは着実に増えています。特に若い人、女性、米国人は大歓迎です。
2017年4月には天皇・皇后両陛下のご来臨を仰ぎ創立100周年を祝いました。ぜひこの機会に会員になりませんか。
一般社団法人日米協会第九代会長

- 日米協会 歴代会長
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初代会長 金子 堅太郎 (1917-1924) 第二代会長 徳川 家達 (1924-1940) 第三代会長 樺山 愛輔 (1941-1950) 第四代会長 小松 隆 (1950-1960) 第五代会長 吉田 茂 (1960-1967) 第六代会長 岸 信介 (1968-1984) 第七代会長 福田 赳夫 (1984-1995) 第八代会長 大河原 良雄 (1995-2013) 第九代会長 藤崎 一郎 (2013- )